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ニュース感動経営
BLOG2018.4.23
感動経営

最近、交流させて貰った会社のことについて、ご紹介したい。何れも人材採用難とは別世界の会社で、参考になればと思う。

一つ目は、福井県の坂井市丸岡町でネットを使って、靴の販売をしている会社だ。楽天のカンファレンスで、先方から是非訪問させてほしいという依頼を受け、会社にお招きした。担当者を連れて、計6名の訪問となったが、全員が全てリクルートスタイル、とても礼儀正しかった。また、社長は、靴の小売りをしていた会社を継いで、自分でネット販売の会社を立ち上げた為か、30歳ととても若くて元気が良い。他社の良いことは何でも吸収しようとする意欲が感じられ、これからの成長がとても楽しみに思えた。社名は「感動」を「もっと」ということにちなんで付けている。

二社目は、会社からすぐ近くで、やはりネットでの販売で、キャンプやトレッキング等のアウトドア商品を販売する会社で、楽天のショップオブザイヤーにも常連になっている。6万点以上の商品を扱っており、どの様に受注管理を含め顧客対応出来ているのか、社員を連れて伺う機会があった。その折、是非聞いてほしいとして、10ヶ年計画の説明があった。既存事業の拡大のことより、アウトドア商品について、ニーズがあった時、また、ビギナーが困ったときに時に、簡単に調べられるサイトが無い。知らない土地で飲食店を探す時に便利な、「食べログ」のような、アウトドアに特化したポータルサイトを作りたいという夢を持っている。さらに、福井県の企業として、この地を離れるつもりは無く、この地を観光に寄与するアウトドアのメッカにしていきたいという計画をお聞きすることになった。理念とビジョンが明確会社で、前に訪問した折も社員の定着率が高いと聞かされていたが、本年度は5名の社員を獲得できたとのことである。今後のさらなる発展が楽しみの会社である。

福井県には、以上紹介した会社の他に、ネット事業で頑張っている会社が多くある。ユニフォームをネットで販売し昨年上場を果たした会社、学生時代から将来起業することを夢見て、ガウチョパンツをメインに紳士服で販売を伸ばしている あわら市の会社、「ステテコ」のネーミングで家業の小売店を下着のネット販売で伸ばしている会社等がある。

その中で、ユニフォームの会社だが、今の社長のお父様は何度かお会いしたことがあり、設立当初から取り扱う業務内容は知っていた。また、通勤の途中にその会社の前を通ることもあり、前々から関心を持って見ていた。感心したのは、何時も社員が始業前、歩道に出て清掃を行っていることだ。さらに、今年の大雪の時は、全員で除雪に取り組んでいる姿を見て、社員のモチベーションも高く、教育が大変進んでいると思っている。今回、上場を機に本社を移転するのだが、当社の福井経編と同業だった、福井市の森田町にある名門の経編企業で、昨年廃業した福井編織さんの跡地に移転が決まり、まさに、工事の真っ最中、何か因縁のようなものを感じる。

今まで紹介した会社はいずれも、社長の年齢は若い。翻って当社を顧みると、私自身は、既に還暦も過ぎて、ネットビジネスについても、独特の用語を覚えることも大変になっている。さらに、これまで無縁だった、マーケッティングや、ブランディングについても、一から勉強しているのが現状だ。

話は変わるが、ちょうど9年前、下着のネット販売で、現在、第一位の京都の会社、また、第二位で、全国でも店舗展開をしている神戸の会社の社長のお話しを聞く機会が、かつて大阪であった。その当時、京都の会社は8期目、売上は11億、社長の年齢は昭和15年生まれの68歳だった。神戸の会社の社長さんも昭和13年生まれの70歳、現在でも健在で活躍中である。

京都の会社だが、サイトを見ると「感動創造型」企業という言葉が出ている。お買いになったお客様から、また、社員に対しても感動されることを理念にしているのだと思う。9年前の講演で上場を目標としていたが、念願が叶って、一昨年上場を果たした。

その2社のことを思うと、まだまだ、老け込むわけにはいかない。お買いになったお客様が、熱烈なファンになって貰うように、また、社員が会社を愛するようになって貰えるように、舵取りを進めていきたいと考えている。