大学を卒業して、既に40年以上の月日が経過している私が「大学」で再度勉強することになるとは、夢にも思わなかったことが起こっている。人生では、幾つになっても学びは必要との教えは理解しているが、頭の老化が進むこの年齢で「まさか」のことが現実となった。

ことの発端は、9月に開催された「楽天カンファレンス」でゲストスピーカーとして登場した、「よなよなエール」の井手直行社長のお話がきっかけである。彼が、37歳の時、ブームが去って販売不振になっていた「地ビール」の業績を立て直すため、当時は六本木ヒルズにあった楽天の本社で開催していた「楽天大学」で勉強を始めた。軽井沢にある会社から、東京六本木まで、新幹線を使い安くは無い交通費を支払い勉強したとのことである。そのお話をお聞きし、会社として、ネット販売事業を次の柱にするには、彼が勉強したように本格的にネットについて理解を深めるためにも学ばなければならないと思った次第である。ただ、内容は「楽天大学」で実務的な「How to」が中心で堅苦しいものではない。

ここまで、話を進めると「大学再入学」といっても、「楽天大学？大した話ではない」と期待と違った方も多かったと思う。基本的にはこれから楽天を通してネット販売を行おうという初心者向けのもので、中には成功事例の店舗さんからのお話も入っている。現在は好きな時間に、楽天のRMSにログインして興味のある科目をユーチューブの動画を見る感覚で聴講すれば良く、六本木まで通うことを考えたら実に負担感は少ない。

内容だが、いろんなジャンルに分かれており「How to」的な楽天の基礎を知る「基礎知識」、実務的な「ページ作成」「撮影、編集」「集客」について等が主になっている。しかし、「経営」の分野で「経営学」としてランチェスター戦略やドラッカーマネージメント、ロジカルシンキング、クリエイティブシンキング、さらに「財務・会計」、「人材育成」「採用」「チームビルディング」等のカリキュラムがあり、ネット販売だけでなく幅広く参考になり、この点では大学らしい内容となっている。さらに、販売戦略やブランディング等の内容が入った「マーケッティング」というカリキュラムもあり、経営的にも役立つ内容も含まれている。

昨年6月より、当社のネット販売について、直轄でチームを見ることになって、何とか立て直して半年後には次の人材にバトンタッチしようと当初は目論んでいた。しかし、現在のチームメンバーは子育て真最中でフルタイム勤務が難しい人や、20歳代で結婚を控えた女性が多く、責任者として活躍して貰うにはある程度の時間が掛かると思っている。その為、人生設計を大きく変えて、10年間は腰を据えて取り組まなければと考えている。そのこともあり、「大学」に再入学して一からネット販売について勉強し、実務でも的確な戦略やアドバイスが出来るようになれたらと考えている。

このブログだが、実は「楽天カンファレンス」があった後の10月に作成したものである。しかし、ブログに書いてその後続かなかったらと思い、今までアップしなかった。細々ではあるが、楽天大学の内容は、昼休みや休日などに続けて見るようにしている。楽天のモールで販売している人は既に勉強済だと思うが、これから楽天モールでネットを始めようとしている人、楽天RMSの登録が必要だがネット販売についての知識を得ようと考えている人は、一緒に勉強を始めてほしい。そしてその感想も聞かせてほしい。