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BLOG2015.6.19
北陸新幹線

北陸新幹線が3月14日に金沢まで開通した。これまで縁遠かった関東圏の方でも、北陸に関心を持たれる方が増えたのではないかと思う。新幹線効果はてきめんで、5月の連休中も北陸各地の観光地の入込人数が過去最高を記録した。イーゲート㈱がある福井県も、金沢がある石川県程ではないが、一乗谷遺跡、恐竜博物館等、関東圏からも多くの観光客が訪れた。
今回のブログは、地元ではセンシティブで、なかなか本音を発言しにくい今後の新幹線延伸ルートについて、勇気を持って発言してみたい。反論があれば、是非聞かせてほしい。

最近だが、関西圏の県知事の会合で、10年後もしくは、早期開業目標の7年後福井、敦賀まで延伸した後のことが取り上げられた。現在検討されているのは、敦賀から米原につなげるルート(米原ルート)、在来線の琵琶湖の西のルートに軌道幅が変わるフリーゲージトレインを開発して結ぶルート(湖西ルート)、福井県の小浜を通ってフル規格で直接大阪に結ぶルート(若狭ルート)の三案となっている。
これまで、地元にこだわる福井県は別として、関西の経済界や多くの知事の意見は、おおむね「米原ルート」が主流だったと思う。但し、従来と同じように東海道新幹線の過密ダイアのこともあり、米原で乗り換えなければならないという欠点がある。
また、一時期「湖西ルート」で大勢がまとまりかけたが、肝心のフリーゲージトレインの開発が遅れ、7年後の敦賀開通には間に合いそうになく、反体意見も出てくるようになった。
最後の、福井県が主張する「若狭ルート」だが、周りの県の賛同が得られそうに無く、費用も一番かかり、やや非現実的な部分もある。
これまで、私自身の考えだが、一番現実的な米原ルートを支持してきた。リニアモーターの東京/大阪間の開通も今後現実となれば、現在過密ダイアの東海道新幹線も本数が減り、上手くいけば乗り換え無に、滋賀県の長浜の先で分岐し名古屋方面、大阪方面に乗り入れる事が出来ないかと思っている。
また、「湖西ルート」だが、正直、福井に住む人にとっては、全くメリット無く反対だ。東京へは乗り換え無しの北陸新幹線を使えば良いが、時間はそれほど短縮されず、距離が長くなった分だけ、料金が増える。さらに、中京方面へは、敦賀で乗り換え、米原で乗り換えるということになり、不便になり縁遠くなってしまう。肝心の大阪方面だが、風に弱い現在の湖西線を使うとなると、開発されるフリーゲージトレインが改善されるかは疑問だ。もう一つ根本的な問題だが、スピードが出ないフリーゲージトレインを引っ張って、東京まで行くのかという疑問がある。最悪のシナリオだが金沢以西で乗車したお客は金沢で乗り換えなければならないことになるのではと思っている。
最後に、「若狭ルート」だが、これまで非現実的と思っていたが、3月14日の開通後考えが少し変わった。今回兵庫県知事が賛成に回ったように、東海地方の災害時の迂回ルートとして検討の価値があるように思うようになった。ルート上の京都府亀岡市は別として、距離は函館/札幌間より短い。
結論から言うと、米原ルートを先に開通させ、遠い将来で生きている間には実現しないかもしれないが、是非、若狭ルートも検討してほしいと思っている。