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ニュース「ふくい」にランドマークを作ろう
BLOG2025.7.28
「ふくい」にランドマークを作ろう

筆者が居住する「ふくい」に対して、県外の方がイメージするのはどの様なものだろうか?近年福井駅には恐竜のモニメントが並び、「恐竜大国」とイメージする人も出てきているのではないかと思う。他との差別化は大切なことで、これはとても良いことだと思っている。しかし、お隣の金沢駅には、「鼓門」があり、金沢を象徴するランドマークと比べると、印象度はかなりの差となっている。

6月に秋篠宮家の佳子様がブラジルに訪問された。ブラジルのリオデジャネイロに行かれ、コルコバードの丘に立つ、キリスト像をご見学されたニュースをご覧なられた方も多かったのではないかと思う。1931年に建造、ブラジル独立100周年を記念して造られた、高さ40メートルの立像である。まさにブラジル、リオを象徴する建造物となっている。それと同じものを作れとは言わないが、福井には、とっておきの題材がある。
 福井市には、中心部を流れる足羽川があり、その南に足羽山があり、市民の憩いの場所となっている。足羽川の堤防沿いには600本の桜の木が植えられ、開花の時期は桜のトンネルとなって壮観で市民の誇りとなっている。足羽山もかつては市民の憩いの場所として、茶屋も立ち並び賑わいもあったが、勾配が急坂なこともあり、お隣の鯖江市のつつじが有名な西山公園に年間100万人訪れるのに比べ、普段の賑わいは少ない。

県外の方には全く知られていないが、足羽山には明治17年に創建された高さ4.3mの「継体天皇」の像がある。4分の1頭身のとてもユーモラスな像である。古代には、福井平野は一連の沼地で、平野を流れる九頭竜川が氾濫していた。その治水を行ったのが継体天皇だとされている。九頭竜川はその名称の通り、頭が九つあるというように常に氾濫し流れを変えていたのだろう。その後、皇室の跡継ぎが無く、都に召され天皇になられたが、福井にとっては大変な偉人、恩人である。足羽山にある像はその福井平野を見つめて建てられている。この像をモデルに30~40mのランドマークになるような像を建ててはどうかという提案だ。