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ニュース囲碁、将棋
BLOG2018.9.25
囲碁、将棋

昨年、将棋の羽生善治九段が、竜王のタイトルを獲り名誉竜王となり、将棋の全てのタイトル戦で名誉称号を得た。また、囲碁の方では、井山裕太九段が、2回目の囲碁での日本の七大タイトルを独占し、二人が国民栄誉賞を授与されたことは、囲碁や将棋をやらない方でもご存知だと思う。

また、一昨年、将棋の世界で、中学2年14歳の若さで、藤井聡太(現七段)さんがプロになり、昨年連勝記録を塗り替え話題になったことも有名で、少年の世代で将棋人気に火が付いたと報道されている。

また、囲碁の方でも、女性の愛好家が増えていると聞いている。しかし、地元の福井では、将棋や囲碁への関心は薄く、私の子供の頃のように、他に遊びが無く、子供同士が将棋で遊ぶという習慣は減っていると感じている。その為、あまり会社でも、囲碁や将棋のことは話をしないが、秘かな趣味として私もテレビ等で、囲碁、将棋を愛好しており、段位までは届かないかもしれないが、どちらも1~2級のレベルだと思っている。実戦をする機会が無いので、厳しい道場だったら3~4級かも知れないが、もっぱら家で時間があると囲碁将棋チャネンルを見て、日曜はNHK囲碁将棋のトーナメントを録画して見るようにしている。昨年や今年、藤井聡太七段が戦っている姿が生中継され、とても楽しませて貰った。

その囲碁将棋チャンネルの番組の中で、囲碁で竜星戦という独自のタイトル戦がある。予選が8組、勝ち抜き戦で、予選の組の最多連勝者と最終勝ち残り者が、決勝トーナメントに進み、トーナメント優勝者がタイトルを獲る仕組みになっている。その為、若手の人材も勝ち抜くチャンスがある棋戦となっている。

この竜星戦だが、中国でもテレビトーナメントとして開催され、今年からは韓国でも、少々ルールは違うが始まり、それも、同時通訳で日本で見ることが出来るようになった。中国や韓国の竜星戦をたまに見ることがある。どこの国でも解説者はベテランのプロ高段者、聞き手もプロの女流有段者となっている。しかし、日本の解説者や聞き手と違い、解説者は指し手の一手一手の良し悪しや、予想を言い、聞き手も自分の意見を言うようしており、日本の竜星戦の解説やNHKの囲碁トーナメントの解説に比べスピード感や迫力が違い結構見ていて面白い。また、近年のAIの影響もあり、AIならどう指すという言い方が多い。番組ではAIに次の一手を予想させながら解説しているのかも知れない。

将棋の世界では、羽生竜王や藤井七段のような天才が現れ、活況を呈しているが、残念なことにルーツが同じものが中国や韓国にあるが、ルールが違う為、世界戦は行われていない。しかし、囲碁の方は世界共通で、以前は日本がトップレベルだったが、現在は中国、韓国の方のレベルが高くなっている。日本の囲碁のプロには、中国、台湾、韓国出身のプロも多いが、日本代表として世界戦に出場しても、なかなか勝てないのが現状だ。

昨年、日本のトップの井山七冠が世界戦で決勝まで勝ち進んだ。しかし、残念だが中国の棋士に一勝二敗で負けてしまった。実力的には井山七冠は世界的にもトップレベルだと思うが、中国や韓国で鍛えられたスピード感に付いていけない点があるのかも知れない。スピードに関しては、反射神経が速い若い人ほど有利で、中国や韓国では十代から二十代の前半のプロがタイトルホルダーになっている。

囲碁、将棋の世界でも今日、AI、コンピューターの方が人間より強くなってしまった。一手一手のプロの指し手に関しても、コンピューターがその手の点数を付ける事が出来てしまう。プロの勉強法もAIを使うようになった。従来常識とされた定石もAIの影響で近年変化するようになった。しかし、コンピューターに勝てないプロ同士の世界戦だが、感情もあり間違いもある人間が指すから面白い。是非、日本の若手プロには、AIを使って世界のタイトルを獲ってほしい。

最後に、プロでも究極の指し手が分からない囲碁や将棋だが、3手先が分からないアマチュアの私にとっては、気分転換につながる恰好の趣味となっている。