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ニュース中国の飛行機事情
BLOG2020.1.22
中国の飛行機事情

最近の中国だが、経済的な成功もあり自信を深めているせいか、また、批判を受け付けない雰囲気があり、少々辛口だがサービス面での問題点を書かせてもらう。今回も春節前の中国出張中に書かせて頂くがご容赦願いたい。

中国の子会社へは上海から車で2時間半ということもあり、小松から直行便がある為、MU中国東方航空を利用する機会が多い。昨年の夏以降、それまでの週4便が、週5便になり土曜日も運行され、日程を組むのがとても便利になった。しかし、サービスは以前に比べ後退したように思える。私も60歳を超えてからは、日航や全日空以外はビジネスクラスを利用させて貰っている。以前に書かせてもらったが、MUやKAL大韓航空の機内食はとにかく美味しくはない。しかし、味はともかくとしても、きちんとした食事のメニューがあり選べることが出来ていた。しかし、メニュー表はあるのにも関わらず昨年より軽食しか出さなくなった。上海からの戻りは9時半出発で朝食の様な軽食も理解できるのだが、小松からの便は、13時30分発、上海着15時35分(日本時間の16時35分)なので、朝食と同じメニューを出されるのは、行きも帰りも同じであまり納得していない。また、男性の客室乗務員はまだ愛想が良いが、女性の方は以前から表情が暗く笑みが無いため、親しみを感じず良い印象を持ったことが無い。こんなサービスならエコノミーでも十分と思うが、混雑がひどい上海空港でチェックインに1時間以上並ぶことを考えるとビジネスクラスを利用せざるを得ない。

批判ばかりでは問題だが、上海の空港はあまりに混雑し、搭乗してから出発の順番待ちで説明もなく1時間以上機内で待たされることが頻発していた。今回は、たまたま運が良かったのかも知れないが、最近の3回は定時運航に近くなり改善に向かっている。

 

さて、昨年12月の時の出張だが、山東省の青島に行く機会があり、杭州から青島まで中国国内便のSC山東航空便を、また、青島から上海浦東までCZ中国南方航空便を利用する機会があった。小松からの便も含め、何れも通路が一つ、左右3席の小型のボーイング737が使われていた。

杭州の蕭山空港だが国内ターミナルはものすごい人であふれ、一緒に行った大連便を良く使う工場長からは何時も満席と聞かされていた。二人一緒での席を指定したが、後ろの席しか空いていないと言われ、座席は29番の列で本当に最後尾の席しか空いていなかった。所要時間は2時間、その間照明は消され、機内では安全の為の放送が繰り返し流されていた。ただ、その内容だが全日空便が歌舞伎役者を使っているように、中国の京劇の役者が飛行機ではなくバスの中で演技する内容で、どちらが真似をしたのか分からないがユニークな演出がされていた。途中機内ではボトルに入った水と、サツマイモのポテトチップスが配られたが、客室乗務員の態度は、管理が緩いのか仲間同士は仲良く話しているが、お客に接する態度はひどいと思った。

一方、青島から上海のCZ南方航空便では、搭乗する前に紙袋に入った水のペットボトルとサンドイッチが渡され、機中で紙パックのフルーツジュースが配られた。席は33番で後ろの方と思ったところ、35番が一番前で前から3番目、SC便とは真逆となっていた。機内での安全を喚起する放送は無かったが、客室乗務員の対応は一番良いとの印象を持った。

12月の出張では、中国国内移動として到着に最近出来た上海浦東空港の第3ターミナルを初めて利用した。しかし、到着後からが地獄で、大変な距離を歩かされた後、関空の様なシャトル電車に乗り込み、着いた時と同じような距離を歩いて手荷物受取所パッケージクレームまでたどり着くこととなった。翌日は小松に戻るため第1ターミナルと第2ターミナルとの間にある予約した空港ホテルまで、また、長い距離を歩くことになった。その日青島で二つの工場を見学し6,000歩を歩いたが、ホテルに着くまでキャリーケースを引きずりながら歩数は合計1万歩を超えていた。上海の飛行場内で2km以上を歩いた計算になる。体力が衰え始めた年齢の身には苦行の様な出来事だった。

このブログを読んだ中国の方がどの様に思うのかは分からない。しかし、サービスということに関しては、批評を受け入れ利用者の立場になって謙虚に耳を貸してほしいと思う。